睡眠時無呼吸症候群になっているかを判断する為の12の症状

睡眠

毎朝、1日の始まりとは思えないような疲労感とダルさを感じてはいませんか。日中は倒れそうになるくらいの強烈な眠気で、頑張りたいのに頑張れないという、もどかしい毎日を過ごしてはいないでしょうか。

睡眠の不調で調べてみると、さまざまな要因が見つかりますが、その一つに睡眠時無呼吸症候群というものがあります。あなたも、「もしかしたら…」と悩んでいるかもしれません。

そこでこの記事では、あなたが睡眠時無呼吸症候群になっているかどうかを判断するための「12のチェックリスト」と、その他に考えられる睡眠不調の原因についてご紹介します。

もしもあなたが睡眠時無呼吸症候群だった場合、その対処が遅れてしまうほど改善しづらくなっていきます。

生まれ変わったかのような充実した毎日を手に入れるためにも、この記事を確認して、あなたの睡眠不調の原因を明確にしていきましょう。

睡眠時無呼吸症候群のチェックリスト12

睡眠時無呼吸症候群の人が感じている12の症状をご紹介します。「自分は睡眠時無呼吸症候群なのか?」という判断をするためのチェックリストにしてください。

睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り、睡眠時に無呼吸状態になる症状です。10秒以上呼吸が止まってしまうことが、1時間に5回以上あれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

起きているときでも辛いこの状態が、睡眠時に何度もおこることで、次第に体に不調が現れはじめます。

眠っている時の症状・寝起きの症状・日中の症状の3つの時間帯のなかで、あなたにもあてはまることがないか確認をしていきましょう。

  1. いびきをかくことがある
  2. 息苦しく感じて何度も起きてしまう
  3. 夜中に何度もトイレへ行く
  4. 寝汗をかく
  5. のどが痛む
  6. のどが乾燥する
  7. 疲れがとれず全身がだるい
  8. 頭痛がする
  9. 8時間以上眠っても眠気がとれない
  10. 理由もなくやる気が出ない
  11. つねにイライラする
  12. 疲労感・だるさ・倦怠感を感じる

眠っているときの症状

ベッド

①いびきをかくことがある

睡眠時無呼吸症候群は、のどの奥の気道がふさがってしまうことで無呼吸、または低呼吸状態になります。それでも体は息をすることを求めるので、そのわずかな隙間から呼吸が漏れ、いびきをかくようになります。

症状がひどい人程、大きないびきをかきます。いびきが止まっている時は、落ち着いたのではなく、呼吸がとまっている可能性があります。

②息苦しく感じて何度も起きてしまう

睡眠時無呼吸症候群は、眠っているときに窒息状態におちいります。極限状態までなったときに、脳が「酸素をくれ!」と叫び出し、いよいよ死んでしまうかとなったときに突然目が覚めます。

自覚症状がある人もいれば、目を覚ましていることに気付いていない人もいます。

③夜中に何度もトイレへ行く

睡眠時無呼吸症候群には、夜間の頻尿をともなうことがあります。

無呼吸になることで心臓に負担がかかり、それを修復するために心臓に血液がどっと流れ込みます。心臓は増えすぎた血液を元に戻そうと、尿をつくる利尿ホルモンを分泌します。

こうして、血液中の水分が尿となって排出されるため、トイレの回数が増えていくのです。

④寝汗をかく

睡眠中に 無呼吸になっている人は、あまりの苦しさから、寝返りをたくさん打つようになります。そのため、寝汗をかくようになり、朝起きたらパジャマが湿っていることがあります。

起きたときの症状

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⑤のどが痛む

夜間に窒息したり、激しいいびきをかくことで、喉に大きな負担がかかり、寝起きにのどに痛みを感じることがあります。

また、呼吸がしづらいために口呼吸になり、のどが乾いて痛みをともなうケースもあります。

⑥のどが乾燥する

③でもお伝えしたように、睡眠時無呼吸症候群の人は夜間に頻尿をともないます。

そのため、朝起きたときには脱水症状のような状態になり、のどの乾きを感じることがあります。口呼吸になってしまうことが原因の場合もあります。

⑦疲れがとれず全身がだるい

ほんらい睡眠とは、疲労物質を解消することができ、毎朝生まれ変わったような気持ちになれる、かけがえのない時間です。

しかし、無呼吸になり、酸素をうまく取り込めていないと、体中に疲労物質や乳酸などが滞り、寝起きに激しい疲労感やダルさを感じるようになります。 

⑧頭痛がする

毎晩窒息状態になると、あなたの気付かないうちに、全身の筋肉がこわばり、硬くなっていきます。すると、筋肉の中を通っている「神経」が圧迫されてしまい、頭痛をひき起こすようになります。

体の中でもとくに「脳」は大切な部位の一つです。その脳が危険にさらされることのないよう、体の不調は、頭に近づくほど痛みが強くなるようにできています。

日中の症状

頭を抱える女性

⑨8時間以上眠っても眠気がとれない

睡眠時無呼吸症候群は、通常よりも酸素をとりこむ量が少ないため、どれだけたくさん眠っても、なかなか疲労を回復できません。そのため、起きている時間帯でも体が回復をしようとするため、激しい眠気を誘うようになります。

極限まで達すると、実際に気絶したかのように眠ってしまう人もいます。

⑩理由もなくやる気が出ない

睡眠は、食事や呼吸、性欲などと同じように、人間の本能的な欲求の一つです。

それを満たすことができなければ、仕事や自分以外の事を考える余裕がなくなっていきます。仕事や家事に対してやる気がわかず、しだいに無気力になり、うつ病になってしまう人もいます。

⑪つねにイライラする

わたしたちは眠っている間に、日中に頭の中に取り込んだ「感情」や「情報」の整理整頓をしています。

しかし、睡眠の質がわるく、何度も目覚めてしまうと、感情や情報の整理ができずに、感情のコントロールができなくなっていきます。

⑫疲労感・だるさ・倦怠感を感じる

わたしたちは眠ることで、体中の古い細胞を新しい細胞へとリニューアルしたり、疲労物質を外へ流しています。しかし、夜中に何度も窒息して目が覚めてしまうことで、その作業が進まずに、古い細胞や疲労物質、乳酸などが体内にたまりつづけます。

日中につねに疲労感を感じ、調子が悪く、体の不自由さを感じます。 

睡眠時無呼吸症候群は誰にでも起こりうる

睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り、睡眠時に無呼吸状態になる症状です。10秒以上呼吸が止まってしまうことが1時間に5回以上あると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

男性や肥満の人に多くみられるイメージですが、実際には、幼い子供や、細身の女性でも睡眠時無呼吸症候群に悩んでいる人もいるので、油断はできません。

老若男女、さまざまな人におこる症状ですが、多くの人に共通している原因が、「アゴが小さい」ということです。アゴが小さいと、舌がうまく収まらずに、仰向けに眠ることで、気道をふさいでしまい、呼吸がしづらくなるのです。

また、アゴの小ささに加え、さまざまな影響が引き金になることで、睡眠時無呼吸症候群を発症します。

  • 子供に多い扁桃腺の腫れ
  • 疲労によって首周りの筋肉が硬くなっている
  • のどの周辺についた脂肪が気道を狭くしている
  • 閉経後の女性ホルモンの乱れによる影響
  • アゴの関節が弱り、アゴが後退している
  • 鼻づまりやアレルギー性鼻炎による口呼吸

詳しい睡眠時無呼吸症候群の原因については下記の記事でご説明しています。あなたにも当てはまることがないか、確認をしておきましょう。

睡眠時無呼吸症候群の原因|肥満だけとは限らない6つの真実

手遅れになる前に今すぐその不調を明確にしよう

睡眠時無呼吸症候群を実際に自覚できている人は、「このままでは死んでしまう…」と思うほど苦しい思いをしながら、夜を過ごしています。

じっさいに、眠っている間に窒息状態になっていることで、心臓や脳に酸素が供給されず、大きな負担がかかり続けます。

その負担が蓄積することで、10年後の致死率は40%にまであがり、高血圧、脳卒中などの原因にもなると言われています。

睡眠時無呼吸症候群は、完治が難しく、一生付き合っていくものだと考えられています。しかし、幼い頃から自覚しているのならまだしも、何年か前までは「気持ちよく眠れていた時期」があったのであれば、正しい対処をしていけばその頃に戻ることができるという意味でもありますよね。

つまり、睡眠時無呼吸症候群は、早めに気付き、早めに対処をしていくことで、今後のあなたの人生までも左右してしまうのです。

睡眠不調の原因を明確化するための5つの手順

これから、あなたのその睡眠不調を改善する為の5つの手順をご紹介します。1日も早く、生まれ変わったような毎日を手に入れるために、2週間以内にこの5つの手順をクリアしておきましょう。

手順1:睡眠時無呼吸症候群の12の症状を見直そう

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あなたは「睡眠時無呼吸症候群のチェックリスト12」の中で、どれが当てはまったでしょうか。

かならずしも全員が、毎日100点満点の睡眠がとれるわけではありません。「今朝はなんだかダルいな。」「昨日の疲れが残っているな。」といった体の不調は、多くの人が繰り返し経験をしています。しかし、その不調が何日も、何ヶ月も続いてしまうのは、体がなんらかの異常を知らせている大切な合図でもあります。 

睡眠時無呼吸症候群のメインとなる症状は、「呼吸をしていない」ということだけです。では、それ以外の症状は何かというと、「無呼吸」によっておこる、副産物です。

なので、人によって症状は様々で、必ずしも12この症状の全てが当てはまる訳ではないですし、1つしか当てはまらなくても睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。

しかし、そのたった一つの症状でさえも、体からの大切なメッセージです。それが睡眠時無呼吸症候群の症状なのか、それとも他に原因があるのか。それを明確にするために、いまどんな症状があるのかをきちんと把握しておきましょう。

手順2:その他の原因に心当たりがないか確認しよう

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睡眠不調の原因は、睡眠時無呼吸症候群だけではありません。

まちがった判断をすれば、「がんばっているのになかなか改善できない…」という不安に陥ります。

「まさか!」と思うことでも一度確認をしておきましょう。

  • 睡眠障害で該当するものはありませんか?
  • 睡眠の質は悪くなっていませんか?

▽睡眠障害で該当するものはありませんか?

パッと見では判断できない睡眠時無呼吸症候群と比べ、多くの睡眠障害は、他の人が確認をすればすぐにわかる症状がみられます。

①睡眠時遊行症(すいみんじゆうこうしょう)

  • 特徴的な症状:眠っている間に無意識のうちに行動してしまう

睡眠時遊行症の人は、眠っているときに、無意識の状態で起きて、歩いたり様々な行動をします。そして、自分でベッドまで戻り、再び眠りはじめます。

当人はその間の出来事をまったく記憶していません。眠ってから1〜3時間の時に発生しやすい事が分かっています。

②夜驚症(やきょうしょう)

  • 特徴的な症状:眠っているときに、叫び声を上げたり、怖がった表情をみせる

夜驚症とは、睡眠中に突然起き出して、叫び声をあげたり、怖がった表情をみせます。

数分〜十数分の間、この症状が続きます。夢とは異なり、目覚めた時に本人はそのことを覚えていません。

③レム睡眠行動障害

  • 特徴的な症状:夢で見たことと同じ行動をとってしまう。

通常であれば夢で見たことを行動に起こすことはありませんが、何らかの原因で筋緊の緊張がとけてしまい、夢で見たことをそのまま行動に移してしまいます。この症状も、当の本人は覚えていません。

④ナルコレプシー

  • 特徴的な症状:(本人に自覚のある)金縛り・幻覚・幻聴

通常であれば、ノンレム睡眠(脳の休息の時間)の後に、レム睡眠(体の休息)がきます。しかし、ナルコレピシーは、入眠直後にレム睡眠(体の休息)が発生してしまい、金縛り・幻覚・幻聴の症状があらわれます。この症状は、本人にも自覚があります。

▽睡眠の質が悪くなっていませんか?

呼吸もとまっている気配がない。その他の睡眠障害も当てはまらない。そんな時は、「睡眠の質」が悪くなっていないか確認をしてみましょう。こんなことが関係していたの?」と思ってしまうようなことでも、あなたの眠りの質を大きく左右していることがあります。

  • 起きているときの時間が充実していない
  • 柔らかいベッドで眠っている
  • 高い枕を使っている

一つ例にあげてみましょう。

たとえば、柔らかいベッドを使っていると、体がベッドに沈み込み、寝返りを打ちにくくなります。寝返りは私たちの体の歪みを整え、筋肉を柔らかくする働きがあるため、その働きがなくなれば、疲労を解消できなくなります。

眠っても疲れがとれず、朝には頭痛をともない、日中に激しい眠気を感じるようになるのです。

下記の記事では睡眠の質が悪くなってしまう原因について、詳しくご紹介しています。あなたにも当てはまることがないか、確認をしておきましょう。

長い睡眠時間を要する人たちの特徴と改善する為の4つの秘訣

手順3:家族やパートナーにも確認をしてもらおう

友達

睡眠時無呼吸症候群のメインとなる症状は、よる眠っているときにおこります。そのため、多くの人はその自覚症状がない為に、「まさか自分が…」と思い、判断が遅れます。

12のチェクリストであてはまる症状がある場合は、あなたの睡眠状態を家族やパートナーに確認してもらうことで、その不調の原因を明確にできるようになります。

協力者を得ることが難しい場合は、自分の眠っているところをビデオで撮影するか、音声だけでもとるようにしてみましょう。

▽1時間に10秒以上呼吸がとまることが、5回以上ありませんでしたか?

睡眠時無呼吸症候群と診断される基準は、「睡眠時の呼吸の状態」です。

どれだけ毎日体調がわるくても、睡眠時にきちんと呼吸をしていれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されることはありません。その場合は、「睡眠の質」が低下している可能性が高いです。

反対に、1度でも呼吸が止まってしまうことがあれば、睡眠時無呼吸症候群の疑いがつよくなります。

▽その他の睡眠障害の症状はありませんでしたか?

睡眠障害の多くは、他の人から見れば一目瞭然な行動をとっているのに、当の本人は気付いてないことがほとんどです。

協力さえ得ることができれば、すぐに判断ができるので、1度でいいので確認をしてもらいましょう。

手順4:最終ジャッジは専門機関で

病院

自分ではある程度確信できていても、最終判断は病院でおこないましょう。より決定的なジャッジができるので、あなた自身も安心できるはずです。

「どんな大ごとになるんだろう…」と不安になるかもしれませんが、じつはそんなに特殊な検査をするわけではありません。

自宅で睡眠状態を確認できる「小型機械」もあり、気軽に検査をすることができます。

【専門機関の見つけ方】

「睡眠時無呼吸症候群 検査 (地域)」で検索すると、最寄りの睡眠障害をあつかっている病院が見つかります。

【費用の相場】

自宅に持ち帰ってできる簡易検査:¥3000前後
1泊の入院検査:¥20000前後

【検査の流れ】

  1. 問診をします。
  2. 睡眠時無呼吸症候群が疑われたら、小型機器を自宅に持ち帰り、ひと晩検査をします。
  3. 機械を病院へ持っていき、検査結果を聞きます。
  4. 睡眠時無呼吸症候群であれば、原因や度合いを判定する為に、1泊の入院検査をする場合があります。

【検査後の流れ】

検査がすべて終わると、症状の度合いや原因に見合った生活指導が入ります。

そこで大切なのが、改善策のすべてを鵜呑みにしないということですそれは、決してその指導が間違っているという意味ではありません。しかし、病院で指導されること以外にも、改善策はいくつもあります。 

病院でのアドバイスはあくまでも「参考」にしておき、あなた自身で納得して改善策を決める事が大切です。

手順5:確信したら早めに行動をしよう

睡眠時無呼吸症候群は時間が立つ程、症状が悪化していき、改善が難しくなることがあります。しかし、確信した今この瞬間から、改善につとめることができれば、昔のように、気持ちよく眠れていた「あの頃」に引き返すことができます。

睡眠時無呼吸症候群を改善するためにまずはじめにすることは、原因を明確にすることです。

原因を知らないまま、むやみにいろいろな改善策を実践していても、それが見当違いになっている場合、「なかなか改善できない…」と落ち込み、不安を抱えることになります。

症状を早く抑えることを考えるよりも、「なぜその症状が起きたのか?」を明確にしていくことが、早く的確に改善する為のコツです。

早めの対処をするためにも、「睡眠時無呼吸症候群の原因|肥満だけとは限らない6つの真実」の記事を参考にして、あなたの睡眠時無呼吸症候群の原因を明確化していきましょう。

まとめ:生まれ変わったような毎日を取り戻す為に

睡眠不調の原因を明確化するための5つの行動

  1. 睡眠時無呼吸症候群の12の症状を見直そう
  2. その他の原因に心当たりがないか確認しよう
  3. 家族やパートナーにも確認をしてもらおう
  4. 最終ジャッジは専門機関で
  5. 確信したら早めに行動をしよう

今までは、理由のわからない睡眠不調に、出口の見えない不安を抱えていたかもしれません。「自分の根性がたりないのではないか。」「自分の体が弱いだけじゃないか。」そんな風に自分自身を責めることもあったかもしれません。

しかし、この記事で自分と向き合うことのできたあなたなら、かならずその悩みを乗り越え、生まれ変わったような新鮮な毎日を送ることができるはずです。まずは、手順1から順番に取り組んでいきましょう。